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第60回KMCマジックフェスティバル@小岩アーバンプラザ
ふたつ前のエントリーで取り上げた「小泉ポロン マジックパーティー」を観に行った際、11月24日に行われる「小岩奇術愛好会(以下KMC)マジックフェスティバル」の入場券をいただいたので、勇んで出掛けてきました。
KMCは1958年に誕生、今年創設60周年を迎えた歴史ある社会人奇術クラブであり、現在の会員数は42名とのこと。
かつてはポロンさんの大師匠・北見マキさんも籍を置き、現在は師匠・北見伸さんが会員に名を連ねていらっしゃいます。
定例公演としてのマジックフェスティバルはアマチュア・マジシャンが腕を競う場のようですが、今回は第60回の記念公演として北見伸さんが特別に演技を披露、彼女もアシスタントで参加するということで、希望者に入場券を分けてくださったワケです。
小岩アーバンプラザのホールは全386席、それがほぼ毎回埋まっているそうですから、クラブの規模の大きさが伺えます。
パンフレット
ごあいさつ
ショーは10分の休憩を挟んだ2部構成、トータル2時間半とかなりのボリュームでプログラムが組まれていました。
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※以下、敬称略
【第一部】
①いつもトップで(池田陽大・智子・幸弘)
親子三代いっしょに、紙文字の変化や色変わりのジャイアントフェザーなど。
②フェザーリング(荒木まち子)
シルクを通すとフェザーリングの色が変化。
③ラビット(松原忠彦)
ローラーを通るとウサギがペラペラに。
④さあ始めましょう(小林エツ子)
取り寄せの筒(花のプロダウション)
⑤昔々のこと(町田利夫)
映画「宮本武蔵」出演時の八千草薫さんと演者自身の写真を使った、モンテ風マジック。
⑥Buono!(中久木静子)
スカーフの飛行と色変わりのボトル。
⑦Joan of Are(石亀正夫)
ロープとリングの手順。
⑧サム&チップス(菊池恒廣)
カメレオンシルクとシルクのプロダクション。
⑨帰ってきたボンゴ(行川富夫)
アリ・ボンゴのコメディマジックを再現。
⑩希望の翼(小暮堅三)
鳩出しとアピアリングケーン。
⑪フラワーカーニバル(清水豊彦)
花と鉢植えのプロダクション。
【第二部】
①小岩名物玉すだれ(有志)
総勢8名による玉すだれの演技。
②ミステリーサークル(坂本郁三)
ディック・ジマーマンのリンキングフラフープ。
③ラック・ビー・ア・レディ(エミ)
ダンシングケーンとシンパセティックシルク。
④Never say, never again(森川大地)
紙幣になる白紙とマイザーズドリーム。
⑤みなも(飛留間妙子)
チェンジングパラソル。
⑥ライティングラナイ(上條弘仁)
フライングライト。
⑦FU・GYO・GYO(大嶋久雄)
スプレーを吹き付けるとけん玉が宙に浮く。
⑧夜来香香(加藤しげ子)
取り寄せの筒からパンダ扇子、竹、笹、パンダの人形などが出現。
⑨ゲストコーナー(明治大学マギーグルッペ奇術研究会)
(1)白い紙と赤い紙が変化。
(2)紙の蝶が紅白の扇子に変化。
⑩胡蝶の舞(森田幸子)
伝統和妻・胡蝶の舞。
⑪北見伸マジック・オン・ステージ
・ダイスがロープから脱出
・空中から紙幣が出現
・首の消失と落下
・切断された腕との格闘
・マイザーズドリーム(タワー)
・ゾンビボール
・台形ヒンドゥーバスケット
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アマチュアのみなさんがほとんどなので、失敗やアクシデントを数え上げたらキリがない感じでしたが、それも込みで場内は終始、和気藹々とした空気に包まれていました。
ただ、そういう雰囲気だと難しいのがサッカートリックです。
本当に失敗したと思ったお客さんが、思わず演者に激励の声を掛けてしまうなんてシーンも。
もちろん見事な芸を披露される玄人はだしの会員さんもいて、第一部と第二部のトリを飾った清水さんと森田さんの演技は見応えがありました。
あと第二部⑦の大嶋さんや、⑧の加藤さんはオリジナリティのある演技をきちんと組み立てられていて、素晴らしかったように思います。
残念だったのは、BGMに日本語のヒット曲を使う方が何名かいらっしゃったこと。
どうしても耳が「歌(言葉)」を追いかけてしまうため意識が散漫になり、演技の邪魔になってしまうように感じました。
やはりBGMはインストか、せめて外国曲を選んだ方が良いのではないでしょうか。
中におひとり「♪カーモン・ベイビー・アメリカァァァ」という、とてつもなくダサい歌を流された方がいて、このときはもう気になって気になって、本当に演技鑑賞どころではありませんでした。
あまりにもダサかったので帰ってから検索したら、DA PUMPの新曲で、まさにダサさが話題になって今年ヒットした曲とのこと。
その演者さん、マジックの最中に妙な動きをするなぁと思っていたのですが、どうやらそれもその曲の「ダサい振り付け」だったらしく、テレビを全然見ない私のような人間には破壊力がありすぎでした。
会場はほとんどが高齢者の方でしたが、さてその選曲の意味が会場にはどれくらい伝わったのでしょうか(^^;)
といったようなことを含め、いろいろと楽しい2時間半でした。
ラストはみなさん撮影していたので、便乗してフィナーレの様子をパチリ。
帰りに撮った会場の小岩アーバンプラザ。
P.S.
会場でこんなチラシをもらいました。
二川滋夫さん、ずっとKMCの会報誌に作品を発表されていたんですね。
どんな作品が載っているのか、オーダー済みなので到着が楽しみです。
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